レポート: JPN2572 テーザー稲毛フリート 軽部竜也さん
6月6日と7日に蒲郡での練習会に参加してきました。
テーザー11艇に運営メンバーを合わせてたくさんのテーザーセーラーが蒲郡に集まりました。
中には子供の運動会をキャンセルしてまで参加したお父さんもいたようで・・・。大人の運動会、楽しかったですね!
ハーバー情報
東名高速を豊川ICでおりて、さらに20分ぐらいでハーバーに着きました。道路状況は、途中混雑するところはありますがおおむね順調に流れていました。ただ、夏場に関してはハーバーの周辺の道路は非常に混み合うそうなので注意が必要です。
コンビニまでは歩くと10分以上はかかりそうです。途中で寄って行った方が良いかもしれません。ちなみにハーバーの2階にもレストランっぽいお店はあり、ご飯を食べることはできます。宮下さんによると「だいたい1,000円ぐらいでボリュームいっぱい」だそうです。
利用料は艇置料(950円)と水道代(150円)がかかります。水道代は出艇した場合に支払うようです。
ロッカーとシャワーは、利用者は無料で使えますので、小銭は用意しておかなくても大丈夫です。シャワールームにはシャンプーなども置いてありました。自由に使って良いそうです。
練習会
6日(土)は予報通り、ブローで10mオーバーのコンディションです。5-6mぐらいの風かなと思っていると、時おり強い風が吹いてきて30秒ぐらい続く感じでしょうか。バースにいても、色んなものが飛んでいったり、マストを立てるだけで吹き倒されている艇もあるぐらいでした。
だいたい全艇がそろったあたりで、村岸さんから艤装について気になる点を話してもらいます。マーキングのポイントや、比較的新しい艤装品についての情報共有など。
それから練習会のメニューについてブリーフィングです。帆走練習、スタート練習を5本程度、最後にコース練習で、それぞれ1時間程度ずつ行う予定です。
着替えて準備が出来た順に出艇します。石塚さんや石川さんなどはさっさと艤装して出艇していきます。我々も遅れまいとセールをあげますが、この時点で我がスキッパー様はビビりモードです。そよ風かと思っていると時おり入る強烈なブロー。しかもブローが入る度に振れます。とりあえず出艇するだけはしようと、スキッパーを説得してなんとか海面に出ます。
海面に出るとなかなか広いです。湾になっているので周囲は陸地に囲まれる形ですが、狭さは感じません。
我々は一度はハーバーを出たものの、結局は直ぐに帰着します。そして一緒に出戻ってやる気を持て余していた山村くんと私が組んで出ることになりました。
再び海面に出ますが、先ほどよりブローが大したことなく感じます。風が弱まったわけではなく、クルーウェイトが全然違うのです。船に安定感があり、これが重量級チームの世界か、と軽く感動。
練習メニューは進んでいて、コース練習が始まったところで本格的に合流です。午後の太陽が反射してマークも海面もよく見えないので、とにかく走りに集中することにします。
この日は西寄りの風で、沖から吹いてくる風ではないせいか、うねりはありませんでした。ただ波のピッチが短くクローズではバウが叩かれやすく、ランニングでは波に突っ込むようになります。体を使って前後移動したり、軽くロッキングしているとすぐに疲れます。コースは上サイド下、上下、上サイド下を回って20分ちょっとでフィニッシュする大きさです。途中、後続艇との距離が離れたり、マークタッチをしたりで3回転、1回転とぐるぐるします。結果、非常に疲れました。このぐらいの風でレースを走り切るには、基本的な体力レベルを上げることが必要だと痛感しました。
もう1レースをしようとしますが、スタート前にマストが倒れた艇があったためコース練習は中止となりました。全艇帰着して、この日の練習は終了です。
船を片付けた後はハーバー2階の会議室で練習会の振り返りをします。
ポイントはコースを引くための考え方です。基本的なセオリーのおさらい、他艇とミートした時の判断、ブランケットゾーンの避け方などを村岸さん・中村さんが話してくれます。コース展開やフリート全体の中でのポジショニングの考え方などについて、Q&Aを交えながら講習が進みました。ビックフリートが想定されるワールドでのレース念頭に話し合い、他艇の影響を避けつつ自艇の選択肢を確保しながら走ることがひとつのポイントになりそうだという意識を参加者で共有しました。
夜は蒲郡駅前で懇親会です。大人数を収容できるお店は少ないようで「笑笑」です。小さいお店だと他にもおいしいところがあるようなので、開拓の余地はありそうです。その後、数人は石原さん(愛知工大の教授です!)に連れられ、「空」という地元のとってもおいしい日本酒を飲んだようです。
翌7日(日)は予報では4-5mからガストで8mぐらい。実際の風もおおむね予報通りでした。風向は、雨が降る前の日のパターンらしいのですが、東からの風となりました。左右からブローが入ってきて、時おり大きくシフトする感じです。昼にかけて徐々に風軸が右に(南に)振れていきながら、風も強くなってきました。
練習メニューは前日と同じですが、フルメンバー11艇での練習が出来ました。コース練習では前日の振り返りを思い出しながら、ひとつひとつの判断を丁寧に心がけていきます。
この日も練習後に会議室で振り返りを行いました。撮影したビデオ映像を見ながら、セール等のセッティングについて気になった点を話してもらいました。
またコース練習中にあったインシデントについて田中さんから解説がありました。上マークのゾーン内でタックという典型的なパターンです。
振り返りの締めとして、に村岸さんから「ワールドに向けて何を準備しますか?」という問いかけがありました。蒲郡ワールドまでこれから2年間ありますが、自分たちがもうひとつレベルアップするために必要なことは何か、過去に参加したワールドの経験を元に考えたいと思います。練習計画もたてないといけませんが、他にも体力強化、体重調整、船のメンテナンスなど準備することはたくさんありそうです。
最後になりますが、今回の練習会の運営を務めていただいた村岸さん、ソニーヨット部の中村さん、田中会長にお礼を述べたいと思います。特に村岸さんには練習会の企画から懇親会の幹事まで、一切を取り仕切っていただきました。ありがとうございました。